対象a に込められた意味

対象 a


対象aはアニメ2期ひぐらしのなく頃に解のエンディングテーマ。1期のエンディング「why,or why not」は全編英語の歌詞で、その日本語訳は梨花の心情を記しておりクオリティの高い作品でした。今回の「対象a(アー)」もファンに読み取ってほしいようです。*1


歌詞全部ここに書いて説明したいのですが、それはとてもやばいのでやめておきます。1番は鷹野三四の心情、2番は羽入&梨花の心情となっています。原作「皆殺し編」〜「祭囃し編」を理解していれば誰でも歌詞の意味は解けます。
ほんの少し解説しますね(歌詞も少しなら大丈夫でしょう)

歌詞から意味を紡ぐ

何もかもがあざやかにみえて
すぐに消えてしまう

鷹野の研究の明るい見通しが賽の目1によって、急激にその色を失ってしまうという意味。一見順調に見えてるがその裏では不幸が見え隠れし、ついにはその牙を見せて潰されてしまう。

狂おしい愛情の奥底には
抑えきれない衝動があった

ここは羽入の、梨花への愛情を表現してると思う。梨花を幸せにしたいと思っているのに相反する対応をしてしまう。何れ来るであろう絶望を和らげようと諭すため。*2

罪があるのは諦めているから
罰があるのは求めすぎるから

皆殺し編梨花の詩「私的捜査ファイルの詩」を分かりやすくしたものですね。まあどちらかというとそれを受けて、対する詩のようにも思えます。エピローグの井戸の詩は「奈落の花」と深い関係性があることも書いておきます。

失くしたものは何ひとつないと
願う 願いつづける

私はそれぞれの世界の終わり、鷹野三四の想いと思っています。終末作戦が正しかったのか自問自答し続けたのではないかと・・・。梨花皆殺し編の最後でやっと気づきますね。この世界の沙都子も大事だけど、それ以外の沙都子は私がいなくなったあとに・・・・。


私が書いた意味が正しいとは限りません。考察とは自己に基づく考えだと思っていますので、これ以外の意味を考える人がいたら一緒に議論したいものです。

精神分析「欲望の原因としての対象」から意味を紡ぐ


うーむ・・・これは私の不得意な分野のようです(苦笑) 精神的分析は私には書けないので、紹介する人たちの記事を読むのをおすすめします。じっくり読むとその意味を解くことができました。稚拙な考えですが、私なりの考察はこうです。


対象aは最終的な目的であり、ひぐらし世界のおける全員の願いや想い、そして幸せの追求
梨花と羽入はもちろんのこと、鷹野も運命を掴み取り思い描く世界を手に入れるため。その先にある対象が終わりに存在するのだと。まさに祭囃し編はそのものである。


一般的な考えにしか至れなくてすみません。でも考察し甲斐のあるテーマだということは、はっきりしています。

*1:ネタばれしないぎりぎりの範囲の考察してみました

*2:すみません、私は今祭囃し途中です… カケラ紡ぎ終わった直後