同人界に咲く新たな花「ひまわり」

Twitterで噂(話題)になってた作品をプレイしてみた。今では買ってよかったと豪語できてしまうほどとてもよく出来た作品だ。
ネタばれをしないように紹介したいと思っています。


ジャンル SF、エロゲ(R18)
価格 1000円(通販1365円)
サークル ぶらんくのーと
メディア CD-ROM
  個人評価
総合 ★★★★(個人的には5つにしたい)
演出 ★★★★★
音楽 ★★★
構成 ★★★★
シナリオ ★★★
萌え度 ★★★

演出と構成について

エロゲ歴がたいしたことない私が言うことじゃないですが全体を通しての構成が大変素晴らしい。
誤字・脱字や不足してるものはあるが同人にしては惜しいほどクオリティが高いと言っても過言ではない。オリジナル故に音楽はフリー素材らしいのだが場面にハマりきった使い方やタイミングが違和感なく、するりと入ってくるため誰でもこのゲームに夢中になれます。


ストーリー構成としては現代(2050年)ルートを2週目の過去エピソードで補い、ストーリーが進めば進むほど全体に深みが増すスタイル。これには感動を覚える。物語の核となる2週目がひまわりの最大の魅力になってる。


シナリオについて

ロリっ子宇宙人同棲ADV。
この宣伝文句にいい意味で騙されました(笑)
意味としては間違ってないのですが内容が想像してるよりかけ離れています。


簡単に説明するとひまわりは、ジワリと泣ける恋愛ストーリーと夢を追う果てに得たものを語る作品。さらに言えば多重的螺旋構造をしてる。あ、これはネタばれでしょうかねw いつでもそこにある普遍的な幸せが永遠ではないために生きる。一瞬の輝きが影を落とす。そういう隣り合わせな選択肢が魅力的です。


また起承転結なヒロイン4人は日常・非日常・非日常・日常要素で上手く割り振ってて、主人公を成長させる。


キャラ萌え的要素

同人ゲーム「ひまわり」が「月姫」「ひぐらし」に続くムーブメントにならない(かもしれない)3つの理由 - やや最果てのブログ


sunagiさんが仰られてるように、ひまわりは男性が好むような設定になっていますね。キャラクターの繋がりはよく出来ていてもそれを上手く表現できるネタ要素が不足してる気がします。もちろんアクアは最高に良かったです(笑)
えーっとつまりは、これがひまわりの名人物だと言えるほど特化した印象を受けない。英雄と言われる●●がそう思えるが中盤前で活躍し終わって読者の印象が薄くなってしまうのが弱点でした。
萌えよりストーリー性重視とされてるひまわりは、それは必要なかったのかもしれない。



ひまわりという作品の魅力の種を撒き広げる。大輪の花が咲き誇れるまでは簡単なようで難しいですね。
とにかく(苦笑) ぶらんくのーとの次回作が楽しみだ。